商工会海岸清掃　6/29/2014

オレゴン海岸清掃の活動報告

商工会総務委員会・織田 吉夫 (EPSON Portland Incorporated)

オレゴン州の環境美化団体SOLVE（http://www.solv.org/）が主催する夏と冬の終わりの定期海岸清掃には、東日本大震災で発生したがれきも流れ着く可能性がある地元のオレゴン海岸をきれいにしたいという思いを込めて、毎回多くの商工会会員やその家族の方が参加されています。今回はそれとは別に、オレゴン州公園レクリエーション局（OPRD）から出張駐在官事務所に対して、Tillamook County Beachに大量のゴミが流れ着いていてOPRDの職員だけでは清掃しきれないので、日本人コミュニティーも協力してもらえないか、という急な依頼がありました。それを受けてわずか2週間ほどの募集にもかかわらず、50名以上の商工会員、日本人学校の生徒と保護者など多くの皆さんに集まっていただき、6月29日に海岸清掃を行いましたので、ここに報告いたします。参加者の皆さん、ご協力ありがとうございました。

当日朝にCape Lookout Campgroundに集まった時は雨でしたが、OPRDのレンジャーから注意事項などを聞くうちに雨は止みました。海岸から見える波は冬のような荒波でしたが、引き潮の浜辺は暑くも寒くもない絶好の海岸清掃日和となりました。多くの方はレンジャーや商工会会員の運転する4WDのピックアップトラックで海岸を数マイル移動してから、砂浜の清掃を開始しました。震災で発生したと思われるブイや日本語の書かれたゴミなど、これまでの海岸清掃では見られなかった物も多数あり、3時間ほどでピックアップトラックに2台分以上の大量のゴミを拾いました。これまで参加したSOLVEの海岸清掃は、集合地点から清掃場所まですぐに歩いて行ける浜辺でしたが今回は、定期海岸清掃では入れないような場所には拾いきれないゴミがたくさん集まっていること、そのためこのような特別な依頼が来たことも理解できました。

この日は日本人学校が休みの日だったこともあり作業が終わった後には、持ち寄ったランチをピクニックテーブルで食べるグループもあるなど、和やかな海岸清掃となりました。

オレゴン州やカナダのブリティッシュコロンビア州での非政府組織による環境保全活動は、日本の同様な組織とも連携しています。興味がある方は、一般社団法人JEAN（Japan Environmental Action Network）のホームページをご覧ください。http://www.jean.jp/

さらに、東日本大震災による漂着物の対応に関してJEANがオレゴン州などで行った調査活動は、日本政府の総合海洋政策本部からも紹介されています。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kaiyou/hyouryuu/pdf/pamph.pdf

海岸清掃に参加すると毎回感じることですが、多くのボランティアの協力によってオレゴン海岸がきれいに保たれていることがよくわかります。次は9月27日にSOLVE主催の定期海岸清掃が予定されています。商工会では例年行っているSunset Beachに参加する予定です。詳細予定が決まったら商工会だよりなどでお知らせしますので、また多くの皆さんのご参加をお願いします。

織田さん撮影

2014年6月15日（日）
シアトルマリナーズ対テキサスレンジャーズ

織田さん撮影